アスベストの問題は現場で作業していた人ばかりか、その家族、アスベスト使用施
設解体作業周辺の住民にまで及ぶ広範で重大な公衆衛生問題です。
早くからこの問題に取り組んできた石綿対策全国連絡会議が横浜で国際アスベスト
会議を開催しました。11カ国のアスベスト被害者や研究者の方々が集い、世界規模
で取り組むべき問題であることが再認識されたところです。
また、同連絡会議が結成20周年を迎え、その記念パーティも行われました。
写真右のにこやかな紳士は石綿対策全国連絡会議の事務局長を務める古谷杉郎さん、
全国労働安全衛生センター連絡会議の事務局長も努め、労災問題などで走りまわり政
府も動かした行動派の御仁です。千葉景子議員とは旧知の間柄で久しぶりの再会とな
りました。
さて、政府がアスベスト使用禁止に動く世界の潮流に逆らって、使用を禁止してこ
なかった罪は重大です。2040年にはアスベストが原因で10万人が中皮腫で死亡
すると推計されており、国の真摯な対応が求められています。
千葉景子議員は今後も国会において、こうした問題を追及していく決意です。
◇石綿対策全国連絡会議20周年に向けたメッセージより
石綿対策全国連絡会議が20年にわたり、アスベスト被害の掘り起こし、被害者の救
済、国への働きかけなどに真摯に取り組んでこられましたことに心から敬意を表しま
す。
さて、アスベストの使用の安全に関するILO条約が採択された1986年は、奇し
くも私が弁護士から参議院議員に初当選した年であり、貴会が誕生した前年のことで
もあります。その当時すでに、石綿被害の調査にあたられていたみなさまから問題の
重要性が指摘されており、私も関心を深めていたところでした。その後、世界がアス
ベスト禁止に向かう中、日本政府は作業環境基準や関係法の改正などでお茶を濁すば
かりで、アスベストの実態に向き合おうとはしてきませんでした。ようやく石綿被害
者救済法が制定されたものの、すでに被害は全国的に拡がっており、無念な死を迎え
た被害者もおられ、これまでの政府の無策の罪は償いようもありません。
みなさんがアスベスト含有製品の製造、輸入などを禁止する内容のアスベスト規制法
の制定を求めてから、「石綿の輸入、製造、使用を原則禁止する」まで、12年を要
したのです。今後、2040年までに10万人が中皮腫で死亡するという推計も出さ
れています。アスベストの問題ばかりか、国は、薬害の問題、BSEなど、企業側の
論理で消費者や被害者の立場に立った行政をしてまいりませんでした。
今こそ、このような政治を変え、国民の生活を第一に考える政治を築くことが私たち
の責任と痛感しております。そのために、参院の与野党逆転から政権交代に向け頑張っ
ていく決意です。
長い間のご功績に心から敬意を表するとともに、貴会がますます発展され、これから
もアスベスト問題をリードされますようご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。
2007年11月23日
民主党参議院議員
千葉 景子