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重国籍の問題で。
2007年9月20日
重国籍の問題で。
グローバル化のもと人が国境を越えて活動するようになるとともに、人と人との関 係の多様化で家族形態にも変化がおこっています。父系を優先してきた日本の国籍制 度は、1980年の女子差別撤廃条約の批准に伴い、1985年、父母両方の主義に 改正になりました。この改正の際、国際結婚などによる重国籍が増えることを想定し、 国籍選択制度が採用され今日に至っています。
この国籍選択制度が家族形態の国際化に伴い、深刻なジレンマを生んでいるのです。 千葉景子議員はとりわけ国籍が違う両親のもとに生まれた子どもの国籍の問題を取り 上げ、国会で大臣に所見を求め、実態に即した対応を求めてきたところです。選択制 度が採用された後に生まれた子どもがいよいよ選択を迫られる時を迎えるのです。
言うまでもなく、国籍の問題は海外で暮らす成人にとっても、大変な足かせとなっ ています。外国人との婚姻はもとより仕事、勉強などのために海外で暮らす人たちは、 その国の国籍を取得すると日本国籍を失ってしまいます。
このほど、重国籍容認を求めて活動しておられる皆さんが参議院議長に提出するべ く請願を携えて来訪されました。その請願書が主張するように「多文化と多言語を身 につけた者は国際化を体現する存在として、日本社会に多様性と豊かさを与えること ができます。そのような者を排除するのではなく受け入れていくことは、日本の将来 にとってプラスになるに違いありません」。同時に子どもの国籍問題に関しても「日 本の国際化に貢献できる有為の人材が選択制度のために日本国籍を失うのは、少子高 齢化社会の現状を考えても、日本にとって大きな損失であると言えます」。
国籍は人権の問題としても至急取り組まなければならない課題です。これからも国 会において問題提起を続けてまいります。
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