今年の選挙が日本の将来を左右する
新春早々、都内で講演を行いました。集まったメンバーは労働組合青年部の皆さん。
政治の現況、民主党の考え方を中心にお話をさせていただきましたが、今の日本、こ
れからの日本を担う若者の真剣な表情に大いに励まされました。
<千葉景子講演から抜粋>
───長年、自民党が一党支配をしてきた背景には、小選挙区制度という選挙
のやり方というのも確かにありました。1つの選挙区で1人しか選ばれないというこ
とですので、政権交代も現実に成し得る制度になっています。その意味では、この人
は気にいらないとか、あるいは良さそうな人だからというだけではなく、政党がどう
いう方向を向いているのか、その候補者はどうか、ということを1つの選択の基準に
していただくというのが、小選挙区制度の大きな意味だと思います。
そこにどうやってもっていくか、というのが今年のいわば統一地方選挙、そして参
議院選挙の意味だとも言えると思います。その先にはこういう政権選択というものが
控えているということで、今年の選挙もみていただけたらと思います。ただ、地域の
地方選挙と、それから参議院選挙は、では衆議院選挙の単なる前哨戦だけなのかとい
うと、それは決してそういうものではありません。地域の選挙はやはり、どうやって
みんなで街づくりを進めていくか、生活をつくっていくか、ということで自分たちの
意見を代弁をするような人を選んでいくということになりますし、参議院選挙という
のは衆議院と違って、政権を争う形の選挙ではなく、しかも小選挙区ではなくて、1
つの選挙区から何人か候補者が出るという選挙ですので、そういう意味では参議院の
役割も含めて、多少、政権選択とは違った選び方があろうかと思います。
───さてそういう中で、民主党はどんな政策でいくのか。
自民党の中央集権的な権益を守る政治に対して、分権型でできるだけ身近なところ
で政治を行うという形にしていこうということも1つの民主党の大きな軸です。
特に「政治とは生活なんだ」を前面に、これからの国会、あるいは政策活動もして
いこうことで今、取り組みをしているわけです。これだけ格差が拡大をして、そして
それが固定化し、一体これで本当に子どもは育つのか、子どもが生めるのか、こうい
う不安な状況にあるわけですので、この国会も含めて格差の是正ということが大きな
柱になっていかなければいけないと考えています。
───ここへ来て、「労働のビッグバン」ということがよく言われるようにな
ってきました。これは「労働の場も、結局は自由な経済取引のような競争で、だから
働き方も自由、そのかわりだめなものはどんどん切り捨てていってしまう」こういう
考え方が労働の場にも今及んできているということだと思います。その最たるものが、
ホワイトカラー・エグゼンプションの問題です。これは要するに働く時間を自分で管
理をする、決める。その代わり効率が悪くて長く働かなければならない人は長く働く、
うまく立ち回って短く働いた人は短く働く。だから、何か自分がとんでもないけがを
負ってもそれは自分の責任だし、長く働いたからと言って残業代は払わない。それは
その人が効率が悪いからだめなんだ、こういう考え方なんですね。要するに人間とい
うのは、ものと同じだという発想ではないかと思います。今みんなが求めているのは、
格差の是正であり、そして働き方も不安定なやり方ではなくて安定した形で、生活を
それでしっかり成り立たせることができるような、そしてまた健康的に働けるような
働き方ができる、そういうことを望んでいるはずなのですが、このホワイトカラー・
エグゼンプションという考え方は、国民ではなく企業にとって大変便利で、効率がよ
く、そして儲けを上げられるという制度だと言えます。
これはあまりにも裏が見え透いているものですから、この国会でこんなものを無理
矢理に出せば当然不評を買うし、そして反発もくらう。選挙を前にして、そんなこと
をやったら、全く効果があるどころか、反対だということに気がついたのでしょう。
選挙が終わったらやりますからと財界の方に約束をしているかどうかわかりませんけ
れども、この国会では一端、裏に引っ込めたというのが実情ですけれども、流れの中
では当然今後もこういう考え方が自民党の政治がさらにさらに続くことがあればより
一層強められていくということになるだろうと思います。そういう意味では格差の是
正という大きな題目の中で、こういう働き方、それから生活の一番の基礎になるであ
ろう年金とか、医療とか、介護とか、生活のいわば下支えをきちっと確立をしていく
ということが大きな命題になるだろうと思いますし、それに力を注いで民主党もこの
国会を頑張っていきたいと思っているところです。
───4月の統一地方選挙、特に参議院選挙は先ほど言ったように、そのまま
政権選択ができると、いう選挙ではありません。ただし、何でも衆議院と参議院とい
う二院制ですので、片方の衆議院とかでものごとは決まりません。特に法律案、制度・
政策をまとめて法律を作る時に、これは衆議院と参議院と両方賛成を得ないと、法律
として成立をいたしませんので、参議院が例えば与野党が逆転をして、野党側が多数
をもつということになれば、数の力で無理矢理とんでもない法律を出してきても参議
院ではその法律は否決をされるということになるわけです。参議院で法律が否決され、
法律がやすやすと通らなくなる、できなくなるということになると、これは政治が停
滞する、立ちゆかなくなってくる。そうなると、ここで国民の信を問わざるを得なく
なってくるということで、衆議院の解散、総選挙ということがその後に予定をされて
くるということになるわけです。
そういう意味では参議院選挙というのは、参議院の意味合いということを考えても、
それからもう政権交代が今、現実に今の社会では当然必要で何とか早く実現させてい
かなければいけないということを考えてみても、参議院選挙がいかにターニングポイ
ントになるかということが言えると思いますので、是非そこも考えて頂ければと思い
ます。
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