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2005年4月25日全文
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2005年4月25日全文
○千葉景子君 民主党・新緑風会の千葉景子でございます。
今日は、冒頭、先ほどお話がございましたが、関係の部署に私も来ていただいてお
りませんので質問をさせていただくということにはなりませんけれども、JR西日本
の列車事故、先ほどの御報告でお聞きいたしますと、三十一名の方が亡くなられてい
る、そして二百四十名近い方が負傷をされているという大変な事故になっているよう
でございます。
亡くなられた方には本当に心から御冥福をお祈りするとともに、負傷された方、お
見舞いをさせていただき、適切な本当に対応を是非私も願いたいというふうに思って
おりますし、いずれきちっとした調査がなされまして、当委員会などにも御報告をい
ただいて、このようなことがなきように対応していかなければいけないというふうに
思います。是非、これは今日は、私の思いといいますか、意見として冒頭述べさせて
いただきたいというふうに思っております。
さて、今日は、ここは行政監視委員会でございます。私どもがやはり行政をチェッ
クをさせていただいて、そして誤りのない、適切な行政運営がされていくということ、
これは多くの国民の皆さんから私どもも負託をされて、そしてこの委員会でいろいろ
な調査や質疑をさせていただいているということでございます。
そうなりますと、私は、その基本として大変重要なものが国民に行政あるいは様々
な情報が適切にやはり伝わっているだろうか、それがないことにはチェックしように
も、あるいは様々な施策を検討しようにも、これはできない相談でございまして、そ
ういう意味では、今日は私は、国民に対して情報がどういう形で、そしてきちっと的
確に伝わっているかどうか、こんな辺りを幾つかの問題点を挙げながら検証させてい
ただき、そして政府としての御対応もお聞かせをいただきたいというふうに思ってい
るところでございます。
前半は、一つ、国連に関する情報、これがどのように私たちにそしてまた国民全体
に伝達をされ、きちっと的確に伝わっているかと、こういう点についてお聞かせをい
ただきたいというふうに思っているところでございます。
それで、私は、これについて昨年十月に代表質問をさせていただきました。その際
に小泉総理からも御答弁をいただきまして、私は、国連のホームページの日本語版と、
こういうものをきちっと立ち上げて、そして国連の日本語による広報を充実させよう
と、こういう意見を述べさせていただいたところでございます。これに対して小泉総
理は、国連の日本語による広報の重要性は認識をしており、東京に設置されている国
連広報センターが行っているウェブサイト等の日本語による広報活動を支援しており
ますと、こういう御回答でございました。
重要性を認識していただいているということは私も大変うれしく思いますが、さて、
そう認識していただいて、国連広報センターを支援をしながら広報しているというだ
けで本当に大丈夫なんだろうか、それで十分に情報が伝わっているのだろうか、こう
いうことを改めてその後調べさせていただきましたら、やっぱりちょっと問題がある
という感じがいたします。
今、日本も国際化をして、その中でいろんな諸活動が行われている。政府もその中
で的確な外交を展開をしていただかなければならないわけでございます。また、ちょ
うど今、日本は国連の安全保障理事国入りということを目指して、総理以下非常に努
力をなさっているというふうに承知をいたしております。
ただ、国連常任理事国入りということになりますれば、これは、政府がそれにしゃ
かりきになるというだけではなくして、やっぱり国民全体が本当に、国際社会の中で
言わばリーダー的な国になっていくわけですから、それだけのやっぱり自覚をどれだ
け本当に国民全体も持ち得ているのか。それから、国際社会が日本という国をどうい
うふうに見ているのか、あるいは国際社会の議論の中では日本がどのような視点で議
論されているのか、こんなこともやっぱり十分に知っておきませんと、常任理事国に
入った、しかし国民は全然違う方を向いて歩いているということにもなりかねません
し、そして、それが本当に日本の政府の外交として的確なのかということを国民の側
から検証したりチェックをさせていただいたりするという上でも、やっぱりその情報
がどれだけきちっと私たちの手元にあるかということが大事なんだろうというふうに
思っているわけでございます。
そんな私の視点ということを御理解をいただいて、お答えの際にはよろしくお願い
をしたいというふうに思っております。
国連は公用語を持っておりまして、残念ながら日本語というのは国連の公用語とい
うことにはなっておりません。それで、やはり常任理事国入りを目指すというあのド
イツも、これもまた残念ながらというか、公用語、ドイツ語ですね、ではありません。
両方同じような立場に置かれているわけでございます。聞くところによると、ドイツ
の方は常任理事国入りはもうほとんど当確かとか、日本は大分と批判が高まっている
と、こういうことも言われておりまして、さてどうなるんだろうということでござい
ますが。
そこで、ちょうど、ちょうどいい例といいましょうか、ドイツと日本で国連の情報
等についてどういう対応を取っているのか、そして国民に対してその言わば自国語で
すね、を使う国民に対してどのような形で情報を提供しているのかということを私も
いろんな皆さんの御協力をいただきながら検索をいたしました。
何しろ、正直申し上げまして、私もそう英語は堪能ではありません。辞書を引き引
き、そりゃ長文を読めと言えば読まないことはありませんけれども、そう簡単にいく
ものではありませんで、今日お座りの皆さんは多分もう、ぱっと見ればもうぱっと分
かるという皆さんばかりかもしれませんし、小泉総理も留学の経験などもおありだと
いうことですので、かなりのものもぱっと見ればぱっと読んで、おお、これを外交に
生かそうと、こういうことを考えておられるのかもしれませんけれども、私どもはそ
う簡単にいきません。多くの国民だってそうだというふうに思います。
さて、それで私も、さあどうやって国連の情報というのを検索したらいいのかとい
うことで、いろんな国連のウェブサイトからだんだんだんだん入っていってみたわけ
ですけれども、今日、そこで、何だか訳の分からない資料が皆さんのお手元にも行っ
ているかと思いますけれども、ごらんいただければというふうに思っております。
資料の一の一というのは、これは表紙で、一の二というのはそれを翻訳をしていた
だいたものでございますので。何しろドイツ語ですからこの一枚目見てもさっぱり分
かりません。ドイツの方は逆に言えばぱっと分かるわけですね。これはどういうこと
かというと、国際連合ドイツ語翻訳サービスというシステムの言わば表紙の部分、表
紙といいましょうか、項目でございます。ドイツ語ですと、こういう翻訳サービスと
いうシステムでやっているドイツ語版の国連ホームページがありまして、そこでぱっ
とまずはこの項目のページが出てくる、こういうことでございます。
これを見て、じゃここを検索をしてみよう、こういう情報を得てみようといって入
るとそこの項目の内容が出てくるということでございまして、例えばこのドイツ語の、
まあ翻訳の方で私も見ないと分かりませんので大変恐縮ですけれども、新規掲載文書
というようなところをクリックしてみますと、そこで今どんな新しい文書がこのホー
ムページ上に載っているかというのが出てまいります。それが次の資料二の一という
ものにつながります。
この資料二の一がその新規掲載文書という、これも項目でございまして、全部これ、
その表題が載っております。これもドイツ語ですので全然私も分かりません。一枚目、
一ページ目の部分だけ、これも翻訳をしていただきましたところ、資料の二の二とい
う、最後に付いているものですけれども、こういう形で文書が出てまいります。
これ見ると、二〇〇四年のノベンバーですから、これぐらい私も分かりますから、
十五日から十九日の間に載せている文書ということになりますが、これ、最初のとこ
ろは、二〇〇四年の十一月の十六日のものも、これが東ティモールに関する延長とい
う問題ですけれども、もう、すぐこうやって、その日のうちぐらいということでしょ
うか、資料に載っていると、こういうことでございます。何だか私ばっかりあれして
いて恐縮なんですけれども。
〔理事松あきら君退席、委員長着席〕
で、このリスト、こういうものは、私も探してみましたけれども、日本語の中、日
本語としては探し当てることができませんでした。広報センター、日本ではそこが国
連のいろんな情報を提供しているんですけれども、国連広報センターのホームページ
でもこういうような形で分かりやすい日本語で文書のリストが、そしてそれを検索で
きるようなものというのは出てまいりませんでしたけれども、それはそのとおりと受
け止めてよろしいでしょうか、私の検索の仕方が悪いのでしょうか。そこはどうでしょ
うか。
○政府参考人(高島肇久君) 国連の広報につきまして、特にそうした文書の翻訳に
つきましての御質問、誠にありがとうございます。
国連広報センターの翻訳には外務省からも資金的な協力をしておりまして、現在、
広報センターでやっているのは、実は、限られた部分ではございますけれども、国連
の本部が出す広報資料を日本語に訳してできるだけたくさん情報を提供しようと努力
はしております。例えば、このアナン事務総長の報告なども、三月の三十一日、出た
段階で国連の本部の広報の資料を日本語に訳しまして、四月になってからでございま
したけれども、翻訳が載っております。という具合に出ておるんですけれども、残念
ながら、人手といい、それから資金的な面といい、まだ限られた部分でございますの
で、ドイツ語ほどたくさんは載っておりませんが、是非一度この国連広報センターの
広報資料というところを御参照いただけますと、多少、ここまではないにしても、載っ
ているということをお分かりいただけるかと思います。
○千葉景子君 はい、そうなんでございます。国連広報センターのホームページで多
少の情報は載っていることは、それはもう確かなんですけれども、ほとんどがやっぱ
り項目といいましょうか、こういうことがあった、事実の経過とかですね、そういう
ことでございまして、なかなか、じゃ、その決議あるいは報告、そういうものの内容
そのものがどういうものなのか、それ自体が知りたいということになりますと、これ
はなかなかもう日本語ではとても手に入らないということでございます。
今御説明をいただきましたので、ちょっとそこのところの対比をしてみたいと思う
んですけれども、資料三という、これが大変今度の常任理事国入りなどにも大きな関
係があるというふうに思われます、いわゆる国連のアナン事務総長の下につくられて
おりますハイレベル委員会、ここが国連改革の提案文書を作りました。国連改革のま
あ言わば報告書ですね。それに関連する一連の資料なんでございますけれども、これ
は、資料三というのは、このアナンさんが指名した上級諮問委員会が国連を強化する
ための広範な変革を提案をしましたというニュースリリースでございます。資料四は、
これが報告書、諮問委員長から報告書付きでアナン事務総長に上程をされたというと
きの言わば上書きのようなものですね、書簡なんですが。
これは即、先ほどの検索でやりますと、ドイツ語が出てまいります。それがその上
書きの次に付いている資料五の一というのが本文の、その諮問委員会から出た本文の
ページ、最初の表紙、ページでございます。それで、その次がその日本語訳でござい
まして、資料六からが、これが今度は同じドイツ語版ということになりまして、これ
だけもう正に英語版とぴったり同じものがこうやってドイツ語版ですと出てまいりま
す。これに関連して、その後の資料等も、これ英語版とドイツ語版というのがぴった
り資料の九と十というのも符合いたします。
じゃ、この大変重要な国連ハイレベル委員会の国連改革について、じゃ、その国連
広報センター、そして日本ではどの程度本当に知らされているんだろうかと思いまし
て、これも一生懸命探しまして、最後の資料十一というものでございます。これが、
アナン国連事務総長がこの提言を歓迎したと、こういうプレスリリースをようやく見
付けることができました。
これに、この国連ハイレベル委員会に関連する文書は、私の、まあ私が探すんです
から、ごく普通の人が探すことができる文書としてはこれが唯一だったんではないか
なという感じがしております。誤りであれば、そしてもっといい、たくさんこう分か
りやすいものがあるよと言っていただくなら、それはそれで結構なんでございますけ
れども、私の探した限りではこういうものでございました。
で、本文です。本文は、これはもう私はとても読んでおられません。これがその報
告書の英語の版です、本文なんですね。で、ほとんどそんなに遅れた時期ではないと
思います、検索したときがですね。これがそのドイツ語版です。全部同じです。ただ、
全部出していったら私もたまらないので、ちょっと少しドイツ語版の方は薄めになっ
ていますけれども、読める方にざっと見ていただいたところ、同じものだということ
で、結局これだけ、この本体の内容そのものも、ドイツですと一般の市民の人もだれ
でもが読むことができる、情報を得ることができるという、こういう実情がございま
す。
私もすべてドイツと同じにしろということではありませんけれども、こういうこと
は今の時代、やはりもう少し検討していただいてもいいんじゃないかなというふうに
思います。やはり知らしむべしではありませんけれども、やっぱり母国語で情報がき
ちっと得られるというのは大事なことでして、国際語英語に堪能な人だけが分かりゃ
それでいいんだという姿勢でもし政府の側がいられるんだとすれば、これはとんだこ
とだというふうに思います。
やはり国会で議論する私たちだって、やっぱりできるだけ早く中身を知りたい。そ
れには、さっき言ったように辞書を引き引きなんということをやっているというわけ
にもなかなかいかないわけですし、それから各省庁でも、皆さんが全員英語堪能かど
うかは私もよく存じませんけれども、やっぱりそういうシステムがあって早く情報が
得られれば、国際関係の中でも非常に有効な、それからいろんな外交関係を樹立する
こともできるだろうというふうに思いますし、それから司法に携わるとか、それから
教育に携わる、あるいは学者の皆さんとかあるいはNGOの方とかビジネスマンとか
国際社会の中で企業活動を行っている皆さんとか、今ややっぱり国際的な情報、それ
から国連での情報というのは大変重要な有効な私は情報だろうというふうに思います。
そういう意味で、このドイツとの比較を今日はさせていただきましたけれども、日
本の広報センターで一定の範囲はカバーしていただいているとはいいながらも、この
ドイツのような一つのシステムを参考にしつつ、国連にも日本は相当の拠出をしてい
るということもあるわけですので、その辺について前向きなというか、少しきちっと
した検討を始めていただくということはできないものでしょうか。副大臣に御決意を
お聞かせいただければと思います。
○副大臣(谷川秀善君) ただいま千葉委員から御指摘がございましたこのドイツの
いわゆる情報、ドイツ語で国連の情報を直ちに送るということは、我々も、これはド
イツは、ドイツ語圏が四か国ございまして、それが何か費用を拠出をしながら、国連
本部の近くにも、またドイツにもそういう体制を整えているようでございます。
ただいまおっしゃいましたように、国連のいろんな会議だとかいろんな決議だとか
の情報が直ちに日本語に翻訳をされまして国民に伝わるということは、非常に私は理
想的なことだし、必ず、これからは常任理事国入りにつきましてもいろいろ考えてい
るわけでございますから、やるべきだというふうに思っております。
そういう意味で、今は東京の国連情報センターだとか外務省のホームページだとか
である程度の概要だとかそういうものはカバーをさせていただいておりますけれども、
十分であるとは思っておりません。そういう意味で、是非このドイツの例を参考にし
ながら検討を始めたいというふうに思っておりますので、千葉先生の御質問は非常に
身にしみて感じております。私自身も身にしみて感じておりますので、是非そういう
方向で検討すべきではなかろうか、事実検討いたしたいというふうに思っておるとこ
ろでございます。
○千葉景子君 御決意を聞かせていただきまして、本当に私もよかったというふうに
思っています。国際社会の中で日本が本当に信頼を得るということを考えましても、
決して、一定の財政措置をすることは損なことでは決してないというふうに思います。
ちょっと副大臣もお触れになりました、私も事前に外務省等からお聞かせをいただ
いております、日本が国連広報センターに支援をしているのが、二〇〇四年で二十四・
二万ドル、二千五百万ということなんですね。そのうち翻訳とかホームページに充て
ている額が八・四万ドル、ささやかで、八百五十万円程度になるかと思うんですけれ
ども、そのような額のようでございます。
ドイツについてはどうなんだろうかと、これも聞かせていただきました。今、副大
臣おっしゃったように、ドイツ語を公用語とする四か国で負担をして、先ほど示しま
したこの国連通訳サービス、こういうものを立ち上げていると。ドイツ語翻訳サービ
スということですね。これを国連のところで運営をして、二〇〇三年のこれは数字の
ようですけれども、そこで使っている費用が百万ユーロということで、これも換算す
ると約一億三千万ぐらいということになるのでしょうか。これぐらいの財源でござい
ますので、いろいろな無駄を省いて考えれば、やっぱりこの程度の拠出という、拠出
といいますか財政措置をするということは決して私は無理なことでもないし無駄なこ
とでもないというふうに思いますので、是非、副大臣も、今前向きに検討させていた
だきたいというお言葉でございましたので、財政当局にもまた私も後押しをさせてい
ただきまして、このような情報を国民にも共有できるようなそういうシステムを是非
つくっていただきますよう、心からお願いをさせていただく次第でございます。
副大臣からそういうお言葉をいただきましたので、今日はその程度にこの問題はさ
せていただき、今後のまた推移を見させていただいたり、あるいは、どんなものをつ
くっていこうかというときにまたその状況など御報告をいただければ大変有り難いと
いうふうに思っております。
○副大臣(谷川秀善君) 千葉先生のおっしゃるとおりでございますので、我々とし
ては、数字的に考えますと一億数千万が多いのか少ないのかという議論もあろうかと
思いますけれども、そういう意味では、財政、財務当局の御理解をいただければ、準
備態勢ができればそれほどびっくりするようなお金でもないというふうに私は思いま
す。いろいろ、聞きましたらそういうことでございますので、是非皆さん方の、先生
方の応援もいただきまして、是非、できましたらしっかり次の予算要求に向けて頑張っ
てまいりたいというふうに思っておりまして、態勢をどうするかというのは、これは
ちょっと、準備も相当必要かも分かりませんので、その辺のところはまたお知恵をお
かりをいたしまして御相談をさしていただきたいというふうに思っております。どう
ぞよろしくお願いをいたしたいと思います。
○千葉景子君 ありがとうございました。外務省にかかわることは以上でございます
ので、御退席いただいても結構でございます。
さて、今、国際関係にかかわる情報の問題についてお尋ねをさせていただきました。
次に、今度は日本の行政の情報がいかに国民に知らされているかということでござい
ます。
ちょうど今、情報公開法が見直しの時期になっております。この情報公開制度は、
私もこの法律が成立を、できる際にいろいろな御議論をさせていただきましたし、そ
して多くの皆さんがこれで本当に日本の行政に対する国民のチェック、そして市民が
やっぱり主権者として自立性を持てる一つの大きな手掛かりができたということで、
幾つか問題は残しながらも評価をしてきたものだというふうに思います。その残され
た問題等も含めまして、政府の方でもこれを見直すに当たってどういう問題点がある
のかということを、検討会をつくられて、その検討会の報告がこういう分厚い資料で
出されております。
私もこれを拝見をさせていただきまして、やはり、なるほどこういう点はこの検討
会でも問題になったんだなあとか、検討会も意外と甘く見ているなあとかいろいろ思
いましたけれども、今日はその中で何点か、特に、やっぱりこれを利用するのは一般
市民の皆さんも多いわけですので、そんな中で疑問に思うところ、あるいはやっぱり
本当に見直しが必要なのではないかと思われるようなところを指摘をさせていただき
たいというふうにも思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
まず総括的なことですけれども、この検討会の報告が出されました、これに対する
基本的なまず認識、受け止めての認識と、ここでいろいろな指摘がなされております
が、それに対してどういう対応を今後取っていかれようとしているのか、法の、法案
の見直し、改正みたいなものも当然一つの手法だとは思いますけれども、その辺につ
いてはどんなふうに考えておられるのか、まず総括的なお答えをいただきたいという
ふうに思っております。
○副大臣(今井宏君) 千葉委員さんにお答えを申し上げますが、千葉委員さんはこ
の情報公開法制定以前からこの問題に対しましてはかなり御熱心に、積極的にお取り
組みをいただいておりまして、まずその御活躍に敬意を表するわけであります。
さて、法ができまして四年を目途に見直しをすると、こういうことになっているわ
けでございまして、今、検討会の全文を御認識いただいた上での御質問かと思うわけ
でございますので、制度運営の在り方全般につきまして有識者による専門的な検討を
お願いさしていただいたのがお手元にございます報告書と、こういうことになるわけ
でございます。
この報告書でございますけれども、専門的な有識者の皆さんも積極的に、熱心に御
議論をいただいた結果として報告をいただいたわけでございますので、政府といたし
ましても、この報告において指摘された必要な改善措置などにつきまして各府省に速
やかに、そしてより実効性のある具体的措置を講じていけるように私どもも積極的な
推進を図ってまいりたいと、基本的な認識でございます。
○千葉景子君 今後、具体的に運用等で変えてそこを是正していくのか、あるいは政
省令等を検討していくのか、あるいはやっぱりここだけは法案を見直していかなけれ
ばいけないというふうに考えていくのか、その辺まとめていかれるというふうに思い
ますので、それに私どももいろんな意見をまた申し述べてまいりたいというふうに思
います。
少し具体的な問題点、面白いもんだなあということも含めまして指摘をさせていた
だきたいというふうに思っております。
まず第一に、開示、不開示の範囲ですね、これ、法で定められてはおるんですけれ
ども、具体例になりますと非常に面白いというか、なかなか統一されないものだなと
いうことがございます。
その中で、個人に関する情報の開示に関してでございますけれども、これももう全
部挙げていたら切りがないわけで、その中で分かりやすい例を挙げさせていただきた
いと思います。それは、公務員の氏名の取扱いということがございます。やっぱり責
任を持って仕事をしていただいているわけですので、何かのときにどういう範囲でそ
この仕事に携わっている方の名前が出てくるのかなと。これはこの資料にもその具体
例が載せられておりますけれども、これはかなり省庁によって運用実態が異なります。
例えば、ここに記載されているとおりですのでちょっと読みますけれども、課長以
上の職員の名前が出てくるのが公安調査庁。課長補佐以上の職員が出てくるのが警察
庁。係長相当職以上の職員の名前が出てくるのが法務省、財務省、外務省、文科省、
農水省。それから行(二)職員を除く常勤職員という形で出てくるのが経済産業省。
常勤職員といって、まあ全部というか、常勤職員ということでは全部出てくるのが内
閣府、厚労省、国土交通省、環境省。全職員というのが、まあ監督官庁だからでしょ
うかね、総務省と。こういう扱いでございまして、かなりその範囲にばらつきがある
ということになります。
これはたまたま公務員の氏名ということで、ちょっと分かりやすいので挙げさせて
いただきましたけれども、こういう開示すべきか開示すべきでないかという範囲がそ
ういう意味では非常にばらつきもある、運用がかなり違いがある。こういう点などは
具体的にはどういう形で今後是正をするというか、こういう。で、この報告書でも、
検討会の報告書でもやっぱりこういうことは統一するようなことをしなければいけな
いという指摘もされているわけですね。こういう点などはどういう今後形で対応され
ていくおつもりでしょうか。
○政府参考人(藤井昭夫君) 今先生御指摘のとおり、各府省、やはり公務員の公表
される氏名の取扱いがばらばらであるというようなのは余りにもやっぱり不合理であ
るというようなのが検討会の御判断でございまして、改善措置として、原則的にはやっ
ぱり公開するという方向で統一した取扱いをすべきだと、こういう御指摘をいただい
ております。
私どもとしても、もう既に事務的に各省庁と連絡会議なんかを設けまして、その取
扱いの方針を取りまとめるという方向で検討を着手しているところでございますが、
いずれにしても、基準と申しますか方針といいますか、やっぱり政府全体として適用
されるような方針というものを設けまして、それに基づいて各府省が統一した対応を
していただくと。基本的には、統一するといったって、開示範囲が狭まる方向ではやっ
ぱりこれは趣旨がおかしいものですから、やっぱり基本的には公開すると、特段の事
情がない限りは公開すると、そういう方向での方針というようなものを作ろうという
ふうに考えているところでございます。
○千葉景子君 是非、この指摘をきちっと受け止めて改善をしていくということをし
ていただくようにお願いをしたいと思いますが。
さらに、これはやっぱり情報を得たい方にとっては最も、やっぱりスピードといい
ましょうかね、忘れたころに情報出てきても余り意味がないわけでございます。
この情報公開についての請求の手続の期間ですね。これは申し立ててから基本的に
は三か月と、延長してもう三か月、あるいは特例として、それでも駄目なものについ
てはもっと長くという法的には一応ランクがあるわけですけれども、それ自体は、何
とかそれをできるだけクリアしようという方向にはあるようでございます、努力の跡
は見える。ただ、問題なのは、これで公開がされなくて、不服が申し立てられて、委
員会に諮問される、審査会に諮問されるまでの期間が非常に長いんですね。
これは規定がありません。制限規定がないものですから、適切な期間内にというこ
となんでしょうけれども、この諮問までの期間が六か月以上を要しているのが約四割、
半分近くが半年以上審査会へ諮問しないで、何だか内部でごちゃごちゃごちゃごちゃ
何か、何やっているんだかよく分からないんですけれども、調べているということな
んですね。
これは、何でそんな諮問までの時間が長いのかということなんですけれども、その
理由がいろいろでして、ほとんどそれぞれの省庁で理由が統一されています、何か統
一版ができているんじゃないかと思うんですけれども。内閣官房などですと、それは
それぞれの部署にもよると思いますが、所掌する事務が繁忙を極めたため、全部これ
なんですね、ほとんどが。かと思えば、防衛庁、これは性格上そうかなと思いますが、
すべて、ほとんどが慎重な検討を要するからと、こういうことでございます。担当部
署の業務が忙しくて繁忙だったとか、担当者が交代して引継ぎができなかったとか、
こういうのはもう理由にもなりませんけれども、いずれにしても、やはり申立てがな
されて、やっぱりこれを審査会というところで、本当に適切なのか、やっぱり開示す
る方がいいのかと、これをチェックをするわけですから、そこへ出すのに部内で何か
時間稼ぎみたいなことをやっぱりやっておるということ自体が非常に、やっぱり情報
をできるだけ出したくない、消極的な姿勢が表れているんではないかというふうに思
います。
そういう意味では、この手続に要する期間、ですから場合によっては、請求をする、
三か月では駄目だ、開示までに時間が掛かるので延長して六か月にする、やっぱり出
せなかった、で、不服を申し立てる、そうしたらば、延々と六か月以上も放置されて
いるということで、それこそ一年以上請求してから何しろ結論が出るまで掛かるよう
なものが結構あるということです。これじゃ、情報公開という制度自体の意味をほと
んど没却してしまうということになりますので、この辺りのやっぱり時間的な問題、
どういうふうに今後検討され、あるいはそれに対して是正をされていくおつもりなの
か、お聞かせいただきたいと思います。
○政府参考人(藤井昭夫君) 確かに、御指摘のとおり、実態を見てみますと、実は
四割というのは、不服申立てを受けてから諮問、答申を経て裁決されるまでの全体の
期間が四割なんですが、それにしても、各省庁が不服申立てを受けてから諮問まで一
年超のものがやっぱり二割ぐらいいたということでございます。
その原因といたしましては、各府省も実際いろいろ忙しいとか、あるいは改めて調
査しなきゃいかぬことがあったとか、そういうようなやむを得ない場合もあろうかと
思いますが、安易とは言いませんが、やっぱり慎重過ぎた部分があろうかと思ってお
nります。当然、制度の趣旨からいきますと、不服申立てを受けたらば速やかに諮問す
べきものというようなのは、これは法律、制度をつくったときからのそういう趣旨な
んでございますが、ただ現実には、裁判も同じでございますけれども、審査会での諮
問の期間も含めますと、ある程度やっぱり諮問する際には準備段階というのも重要な
ことは事実でございます。
例えば、争点を整理するとか、必要な調査をしておくとかいうことであれば全体と
して簡素化されるということで、それらをもろもろ考えた上、基本的にはやっぱり、
漫然とやっているものについてはある程度きちっとした目標期限のようなものを指示
してやらせるということと、あるいは、非常に複雑な案件の上に特段の事情があって
ある程度調査しなければいけないものはどういう場合なのかというような例外を設け
るというのが一点。そういうふうにしてやっぱり期限の点で全般的に指導を推進する
ということが一点と。
それともう一つは、やっぱり進行管理が非常に重要だと思っております。特に各省
庁も、各省庁の言わば総合的な情報公開の取りまとめセクションというようなのは整
備されてきておりますので、そういったところで、全体、案件が今どういう状況にあ
るかというようなのを把握しておいて、遅れている場合はそこから指導してもらうと
いうこと、それが第二点目。
それと、この問題はやっぱり透明性を確保しておくという、遅延の状況の透明性を
確保するということがやっぱり制度的な担保としても重要かということで、一つは、
不服申立てをしている方々が今自分の案件はどういう状況になっているのかというこ
とに問い合わせがあった場合はそれに対して回答をさせるということと、あと、やは
り問題のあるものは一年に一回ぐらいは、別に制裁的公表というわけではないんです
けれども、やっぱり国民の前に明らかにするというような形で、きちんとした諮問期
間を、漫然と延びるということはないようにしようというようなことで、これも各省
に対してそういう措置を要請するというような形で推進していこうと思っているとこ
ろでございます。
○千葉景子君 是非これは実行していただきたいというふうに思います。
何か今、更に申し上げるのも何かあれですけれども、例えば事例として、内閣府に
対する報償費の支出負担行為に関する文書ということで公開請求がなされた例、これ
は市民の皆さんが請求をしたという例でございますけれども、これが二〇〇一年の四
月に公開請求がされて、そして不開示決定がされ、不服申立てがされて、諮問までに
一年一か月を要して、そして諮問通知書が送付され、意見書が提出され、口頭意見陳
述がされ、十三回の審議がされて、公開すべき旨の答申書が送付されて、そして公開
決定がされたと。これで、二〇〇一年の四月二日に公開請求がされて、公開決定がさ
れたのが二年七か月経過をした二〇〇三年の十一月十四日と、こういう例もございま
す。
確かにこれは結構長い例だといえばそれまでですけれども、もうここまでくると、
何かほとんど公開したもしないも変わらなかったというようなことにもなりかねませ
んので、今お話がございましたように、きちっとしたやはり幾つかの、スピーディー
に、そして適切に公開、速やかに公開されるべきチェックポイントを整理をいただい
て、そして運用をしていただくように、私は、この諮問までの時間というのは法的に、
少なくとも何か月以内というような形での法的なやはり基準というのが必要なんじゃ
ないかなという、私は率直にそんな気もしておりますので、そういうことも御検討の
中に入れていただきながら対応いただきたいというふうに思っております。
それから次に、これもやはり、請求するに当たって、法律作るときにもいろいろ議
論になりました手数料等の問題でございます。
これは、一つは、請求の文書の一文書の単位というのが一体何かということによっ
ても違ってまいります。例えば一つの計算書類、一種類の計算書類みたいな形のとき
に、同じ性格のものであれば何年分のものも一つにして数えて出してくるところもあ
れば、同じ性格の文書でも一年ごとに一文書として出してくる役所もあると。そうす
ると、何年か分すると、一つの方はそれで一文書、手数料も安い。他方は、何年かす
ると、二年分だと二つの文書、三年なら三つの文書と倍々ゲームになっていくと、こ
ういうこともございます。これもどうも取扱いがいま一つはっきりしない。
しかし、これは金目にかかわるわけですから、大変請求する側にとっては大きな問
題でございますし、それから、やはり今は情報の管理、それから情報の提示も紙とい
うばかりではありません。ディスクなどでの開示ということもあり得るわけですが、
これのやっぱり費用の違いというんでしょうか、基準というのがなかなか統一をされ
ない。何か紙でもらうよりもディスクの方が安い場合もあれば、いやいや、それをま
た紙で出した方が安いみたいなときもあったり、これもやっぱりかなりばらつきがあ
るし、それから負担も大きいということでございます。
ここも、情報を得るに当たっては、本来やっぱり情報というのが国民のものである
という点を、基本を考えれば、でき得る限り安く、そして費用を掛けずにやっぱり情
報を得られるというのが国民としての本来は権利だというふうに思うんですね。
そういう意味で、この費用の点について問題点、そしてそれに対する対処、どんな
ふうに考えておられるか、お聞かせください。
○政府参考人(藤井昭夫君) 今二点ほど御質問あったかと思います。
一つは、請求の単位ということでございますが、これは多分御存じだと思いますけ
れども、情報公開法を作るとき、一部先行の条例の方、決裁単位で計算していたとい
うようなことで、何か領収書も一つの意思決定ということで、領収書五十枚だったら
五十の文書という請求というような取扱いがなされていたということが批判されて、
一応情報公開法では行政文書単位ということになっていまして、一件の行政文書であ
れば、例えば今の、領収書が何枚集まっていようがそれは一つの単位ということにし
たんですが、加えて、情報公開法の現行の趣旨は、一つの行政文書だけじゃなしに、
むしろファイル化されていて一まとまりの取扱いをしているという場合は、それは一
件の請求対象文書であるということで広げたところでございます。
それに加えて、今御指摘のような、例えば会計か何かであれば、同じ会議費なら会
議費で毎年毎年それを整理している場合は、数年単位でその会議費のファイルという、
そういう管理の仕方もあろうかと思いますが、それが逆に、今のような経理の関係は
そういう整理の仕方をするんですが、原局はむしろ、例えば今の会議費も、審議会を
開催するというような一つの実体行政をやっていまして、審査会の言わば開催という
ようなことをメーンに資料管理をするということになりますと、やっぱりどうしても
文書の管理というものは、やっぱり原局あるいは担当課の仕事の仕方によって整理し
ているというところを避けられないところがあるものですから、そこはそれでいいで
すよというような制度のつくり方になっていて、問題は、その辺りを請求者の方々に
うまく説明してなかったのではないかというようなところがございまして、そこで、
今回の検討会の改善措置も、むしろ請求段階でそういうまとまりの考え方の説明を十
分するということと、改めて、必ずしも、必ずしもと申しますか、現行の情報公開法
は行政文書だけじゃなしに、一まとまりの行政文書であればそれは一件として勘定す
るんだという趣旨を徹底しろというような御指摘をいただいているところでございま
すので、そういう形で各省を指導していく必要があると思っております。
それから二点目は、手数料の算定の問題でございます。
確かに紙の場合は一枚二十円ということになっておりまして、また電子データの場
合は〇・五メガバイトで四百二十円という形になっております。
これは、結論から申し上げますと、四百二十円ですから、紙の場合、二十一枚未満
の場合は確かに紙の方が安くなります。それで、二十一枚以上の、A4判ですけれど
も、A4判で大体二十一枚以上になるとむしろ電子データの方が安くなります。〇・
五メガバイトはA4判でどのぐらいの換算になるのかというのは、これはいろんな計
算の仕方がありますけれども、大体百六十枚、百枚から百六十枚ぐらい〇・五メガバ
イトで出されるということになりますので、結論から申しますと、やっぱり大量な情
報を請求しようとされている方々は、現在の手数料の積算では電子データでやった方
が安くなるということになります。
ただ、〇・五メガバイト、四百二十円の積算を見てみますと、法律制定当時のフロッ
ピーディスクなんかの単価を基に積算しております。何か、一枚二百円ぐらいで積算
しているようでございます。現状は相当安くなっているはずでございますので、そう
いうような単価の動向とか、あるいは手間の方も、やっぱり情報公開制定当初と違っ
て今は相当慣れてきているという面もあろうかと思います。
そういうようなもろもろの状況の変化を踏まえて、この来年度の予算要求にかけて
手数料を見直すというようなことを今着手しようとしているところでございます。
○千葉景子君 是非、これは請求する側も、どのくらい費用が掛かるんだということ
はかなり懐にも関係する、それから、本当に負担になっていくということになります
ので、むしろ積極的に、こういうときは紙の方が安くなる、これぐらいの量だったら
ディスクの方が安いというようなことも情報として本当に分かりやすく知らせていく
というようなことも必要だというふうに思いますので、この手数料について、利用す
る側が安心して、それから廉価で情報を得ることができるような方向に向けたいろん
な基準を作っていただきたいというふうに思っています。
もう時間になりますので最後にしたいというふうに思いますが、この情報公開制度、
そしてその文書が適切に、先ほどもありましたようにスピーディーに開示をされてい
くためには、それをどう管理、そしてまた保存をしておくかということが大事なわけ
です。
これは、今そういうことはないと思われます、ちょうど情報公開制度が、あの法律
が施行されるそのころ、よく分かりません、どういう意味があったのか分かりません
けれども、各行政機関で大量に文書廃棄がされたというデータがあるんですね。それ
が何を意味するかというのは私も申し上げません。ただ要らないものを処分したとい
うだけかもしれませんし、二重になっていたのを、それから古いものを処分したとい
うことかも分かりませんから申し上げませんけれども、ただ、ちょうどその時期にぴっ
たりと合うように大量の文書が廃棄をされたということが指摘をされてもおります。
その後、そんなことはないと思いますが、やっぱり情報がどういう状態で保存され
ているのかということがはっきりすれば、請求する側も、例えば不存在と言われて、
いや、そんなはずはない、あるはずだと疑問を感ずるということも随分少なくなって
くるでしょうし、無駄な請求をするなどということにもなりませんし、それから提供
する側も、きちっと管理をされ、保存をされていれば、情報を提供するに当たっても、
何か後から文句言われるような、手間暇が掛かって段取りが悪いというふうなことに
もならないということだというふうに思います。
今度の検討会のこの報告でも、文書管理システムの必要性ということが指摘をされ
ております。これ、情報公開制度をつくるときにも私も大分指摘をさせていただきま
したが、残念ながら文書管理のための法律というのはございません。私はやっぱりこ
れだけ情報を適切に管理をする、そして運営するのだとすれば、それの基礎となる文
書管理のための法律、そして例えばその管理をチェックする、まあ何ていうんでしょ
うね、責任者の設置とか、そういうことがやっぱり必要なのではないかというふうに
考えておりますが、この検討会の指摘と私の今申し上げました意見を併せまして、文
書管理についてどのように受け止めておられるのかお答えをいただきまして、今日は
終わらせていただきたいというふうに思います。
○政府参考人(藤井昭夫君) 文書管理の問題というのは、御案内のように、今、国
家公務員ですと三十三万人いるんですが、その三十三万人の職員一人一人が日々やら
なきゃいけないことでございます。なかなかそういう一人一人の意識みたいなもの、
これに懸かっているというところと、あと、これは従来言われてきたのは、非常に面
倒なものですからどうしても手を抜きがちになるというような問題があろうかと思い
ます。
そういうこともございまして、今、なかなか、一つ教育研修等で徹底するというこ
とも重要なんでございますが、それだけじゃなしに、むしろシステム的に、今非常に
文書管理システムというのは発展しておりますので、そういうシステム的に整備する
ということで自動的に文書管理もライフサイクル管理できますし、あと、現在も行政
文書管理ファイル簿というものがシステム上作られれば、それはそのまま国民にオー
プンになって、それを手掛かりに解析できるという、そういうシステムになっている
んですが、そういったものはまだまだ、実はやっているところなんですが、未成熟で
あるというところで、それの改善をやろうというような御指摘をいただいているとこ
ろで、これは正に御指摘のとおりだと思っていますので、今たまたまIT絡みで最適
化計画というものを推進しているんですが、その中でやっぱり文書管理というものを
大々的に一つの分野として取り組んでいかなければいけないと考えているところでご
ざいます。
そのほかに、法律制定する必要があるかどうかとか体制を整備する必要があるかと
いうことでございますが、法律の面については、現状も情報公開法の、一応政令で定
める基準を要件とした行政文書の管理に関する定めというのは各省作ることになって
おりまして、問題は、法律にするということはその内容の問題なのか、あるいはそれ
プラス何かの法的な効果みたいなものを課すかどうかという議論かと思いますけど、
それはまたそれで別途検討が必要だろうと思っております。
また、体制の方も、なかなかこの様々な情報を一つのセクションが全体を管理する
というその情報のコンテンツですね、コンテンツみたいなものまで管理するというこ
とになると、今まで成功したという話は余り聞いておりません。むしろ、紙とか情報
という媒体、そういったものを管理するということであれば、先ほど申し上げました、
むしろシステムの問題として整備する方がよほど効率的、効果的というふうに考えて
おりまして、むしろ今のところシステム整備のところを重点的にやるべきではないか
というような御指摘と受け止めて、その方向でやりたいと思っているところでござい
ます。
○千葉景子君 終わります。
ありがとうございました。
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