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  里親制度に係る司法体制について 共生社会に関する調査会
2003.02.26

発言者 里親制度に係る司法体制について
千葉景子
今日は、参考人の皆さん、ありがとうございます。

二つ、ちょっとお聞きをしたいと思います。

私も、この調査会からの視察でアメリカへお邪魔をさせていただきました。そのときのことを今思い出していたのですけれども、今日のお話にもありました、一つは里親という制度ですけれども、アメリカなどでも非常に里親の元で育つというか、それが大分機能しているようにお話を聞いてまいりましたけれども、日本の場合は、やっぱり今、里親といっても、結果的には養子縁組とか、そういうケースはあったりするんですけれども、なかなか本当に、里親というのが社会的に認知をなかなかされにくい、そして希望する人も少ないというのが実情のようにも思いますけれども。

やっぱりこの里親というのをこれからどういう形で普及というか、あるいはそういうものを社会の中に定着、認知をさせていくかというのは大変難しい問題なのかなというふうに思いますけれども、川名参考人がその辺ちょっとお触れいただいておりますので、もう少し、お考えがございましたら、お聞かせいただきたいというふうに思います。

それからもう一点は、司法の関与ということでも、やっぱりこれもアメリカ、ロサンゼルスでしたか、子ども専門の裁判所というのがありまして、大変、子どもも参加しながら、自由な、いろんな審理をしておりました。

平湯参考人に、やっぱり司法の関与ということになりますと、そういう環境整備といいますか、司法体制の方も少し考えていかないと、今の現状では十分ではないのかなというふうに思いますが、その辺り、何かお知恵がございましたらお聞かせいただきたいというふうに思います。

参考人
川名紀美
確かに、御指摘のとおり、里親さんを増やすというのはそう簡単なことではないと思います。けれども、東京都が大分前から進めている、短い期間ですね、夏休みの間、少し、一週間預かってみるとか、そういった、今、厚生労働省でも進めていますが、そういう短期の、ちょっとやってみるというようなことを進めるのと同時に、これはある施設の試みなのですが、その施設が施設の子どもを地域のいろんな家庭にホームステイという形で預けて、しばらくそこで暮らさせてもらうというふうなこともしています。それですと、預かる方も、いつでもこの施設にいろんなことが相談できるということで心強く思うようですし、そういった試みも、五百五十も全国に施設があるわけなので、まずそういうところから手掛かりとしてやっていくのもいいのかなというふうに思います。
参考人
平湯真人
裁判所の枠組みといいますか、裁判所の構造とおっしゃったかと思いますけれども、それが大事だということは全くそのとおりだと思います。

ただ、今の裁判所の体制でもできることはまだある、まだまだあると思います。日本の裁判所の非常に優れている点は調査官制度でして、これはアメリカにも同じものはないわけですね。これが家庭裁判所を支えていると思いますけれども、これによって戦後、例えば家族法が大幅に変わって結婚、離婚の問題、制度とか変わったときにも十分に家庭裁判所はその機能を果たしてきたんだと思います。

今、強いて不足を言うならば、いわゆる法律家、つまり裁判官あるいは家庭裁判所にかかわる弁護士なども含めてですけれども、いわゆる法曹と呼ばれる法律家の養成とかの中に、この子どもとか家族とかジェンダーとか、こういうものが十分でないと。例えば大学の、今まででも学部の中で児童福祉法というのは民法の家族法の関係で触れる先生もあり触れない先生もあり、司法試験を通って研修所の修習の中でも、家庭裁判所の修習というのは非常に期間も短いし冷遇されていたと。今度、法科大学院構想というのがありますけれども、そういうのの中でそういう科目についてもきちんとやろうとしているところもありそうでないところもあると思うんですね。そういう法律家の中で、もっとそういう分野についての教育というのがされていく必要はあると思います。

 以上です。


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