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総務委一般質疑  [ 総務委員会 ] ( 1999.11.11 )

総務委一般質疑 1/3
千葉景子君  民主党の千葉景子でございます。

 午前中の質疑の中でも、長官お二人参議院の御出身ということでもあり、また政務次官の皆さんも、大変衆議院御出身の先生申しわけございませんが、参議院が多くいらっしゃるということで、大変私も身近な感じがいたします。ぜひこれからこの委員会でたびたびいろいろ御議論をさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをする次第でございます。

 ただ、長官それぞれには大変私も身近な感じがしておるんですけれども、いよいよスタートいたしました自自公と言われる今回の政権につきましては、かなり多くの皆さん、国民の皆さんも違和感を感じていらっしゃるのではないかという気がいたします。

 よく言われますように、数合わせではないだろうか、あるいはどうも理念、これまでのそれぞれのお考え方などを見ておりますといささか理念なき集まりかな、こういう感もしないではございませんし、少なくとも今は連立の時代と言われておりますので、そういう意味ではそれぞれこれまで別な活動をしていた政党がともに政権を組むということはあり得るだろう、しかし、それにしても当面の課題あるいは今いろいろと皆さんが心配しておられる重要課題などでもかなり御意見の相違などが見受けられる、少しそれが過ぎるのではないだろうか、そういう気もいたします。

 少なくとも、基本的なこの政権でのやり得る課題についてはきちっとした意思一致がある、こういうことがやはり必要なのではないだろうかというふうに思いますけれども、どうもその辺が欠けておるような気がいたします。それゆえ、一体この政権はこの重要な新しい時代に向かうときにどっちへ進んでいくのか、どうもいま一つ見えてこない。私たちの、そして国民の生活などをこれからこの政権に任せて本当に大丈夫だろうか、こういう懸念なども大分出ておるようでもございます。

 これからさまざまな議論をさせていただく中で、ぜひどうやってそこを乗り越えクリアされるのか、あるいは意見の違いというのが一体どういうところにあるのか、こんなこともぜひお聞かせをいただきたいものだというふうに考えているところでもございます。

 特にこの委員会、両長官にお出ましをいただいているところでございますけれども、続長官、公明党の御出身ということもございまして、その代表バッターということもございます。そういう意味ではそれぞれのお考え方が一番よくわかる委員会ではないか、こういう気もいたしておりますので、ぜひ率直なお考え方をまたお述べいただきたいというふうに思います。

 さて、その政権でございますけれども、スタートに当たりまして、大変私もショッキングでございましたし、非常にゆゆしき問題からスタートをいたしました。それはもう御承知のとおり、西村前防衛政務次官の週刊誌上の発言にかかわる問題でございます。中身は詳細に申し上げませんけれども、これについては、既に更迭をされ、そして総理も本会議で陳謝をされたということはございます。

 そこで、お聞きをさせていただきますが、官房長官、この問題は、総理が本会議で一言陳謝をなさった、そして更迭があった、これで終わった、こう受けとめておられるのでしょうか。それとも、いや、そうではないんだというお考えでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 千葉先生にお答えをいたします。

 西村前防衛政務次官の女性軽視の発言でございますが、これは週刊誌の取材に応じて行われた発言でありまして、私どももよくいろんなことを説明する場合にいろんな例を出して説明することはよくあることでございますけれども、今度の場合、わかってもらうために使った例としては本当にこれはもう問題外の、いわゆる政府の一員としては全く不見識な、不適切な前政務次官の発言である、そういうふうに基本的に私も考えております。

 しかも、本年六月に男女共同参画社会基本法が成立をいたしまして、政府が挙げて今、男女共同参画社会の実現に向けて新しい一歩を踏み出したときに行われた発言だけに、私は非常に遺憾に思っております。

 経過につきまして簡単に御報告をいたしますと、私がこの記事について知ったのは十九日の午後三時過ぎでございました。

千葉景子君  経過はいいです。
国務大臣
(青木幹雄君)
 経過はよろしゅうございますか。

 それから、私どもとしては、今申し上げましたように、全くこれは政治家としても、また内閣の一員である政務次官としても、これは問題外の何とも言えない遺憾なことだ、そういうふうに考えております。そういう意味で、いわゆる責任者であります総理が本会議場という公の場で国民の皆さんにおわびをしたわけでございますが、おわびをしただけで済む問題だとは考えておりません。これからこういうことが絶対ないように、内閣としても、各政務次官初め内閣に列する者がすべてこれから注意をしながら対応していかなきゃいかぬ非常に大きな問題だ、そういうふうな認識をいたしております。

千葉景子君  あれで終わった問題ではないという基本的な御認識はお聞きをいたしました。

 あのようなことが、あの発言があり問題になりましてから、政府として、あるいは男女共同参画の担当大臣でいらっしゃいます官房長官は政府内でどういうことをおやりになりましたか。何かそれに対して、政府内で改めてこの問題に対する認識を深める、あるいは今後の対応についてどういう具体的な策を講じられたのでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 ただいま申し上げましたように、まことに異例のことでございますけれども、その日のうちに総理が全政務次官を集めまして、今度の政務次官の発言について非常に遺憾である、国民の皆さんに対しても、女性の皆さんに対しても非常にこれは大変な失礼な発言であったということを、総理自身も反省をし、全政務次官に対して、まことに異例の事態でございますが、今後こういうことが絶対ないように、それから参画社会の実現のために各政務次官それぞれの立場で全力を挙げてこれに取り組むことによって、今回の発言が国民の皆さんに本当に悪かったということを政府が反省していることを理解していただけるように行動するように総理から直接皆さんにお願いをしたところでございます。
千葉景子君  大変抽象的なんですね。一体、この発言が遺憾である、あるいは国民に対しても非常に問題のある発言だったと。何が問題だったということは、具体的にどう受けとめておられますか。一体この発言が女性に対してどういう意味を持っていたか、どういう意味で問題だったのか。どう受けとめ、解釈をされておられますか。
国務大臣
(青木幹雄君)
 西村氏自身のやはり感覚、自覚の問題が一番大きな問題だったと考えておりますし、しかし、それは西村政務次官だけの問題じゃなくて、今後我々全体が考えていかなきゃいかぬ非常に重い問題だと、そういう認識を持って、今後内閣を挙げて対応していきたいというふうに考えております。
千葉景子君  いや、そうじゃなくて、何が重いのかということなんですね。よく、女性の人権を侵害しているとか言葉では言われますけれども、一体どういう意味で、これだけ女性が非常に問題視し、当然のことながら男性も問題視しているわけですね。具体的に、一体何が問題だったんだというふうにお考えですか。
国務大臣
(青木幹雄君)
 先ほども申し上げましたように、政府を挙げて男女共同参画社会に向かって全力を挙げて努力していかなきゃいけない時期にこういう発言があったことが一番問題だと考えておりまして、今後、そのためには政府を挙げて男女共同参画社会の実現のために全力を挙げて努力をしなきゃいけないと考えております。
千葉景子君  長官、こう申し上げると大変失礼かもしれませんけれども、いま一つ御認識というか御理解がやっぱりまだ十分じゃないんじゃないかという気がするんですね。

 大変これは重大な内容でございまして、いわば女性に対する暴力、こういうものを基本的には是認する、当然そういうことは自然にあることなのだというような内容の発言なんです。暴力というのは犯罪です。それを許す、是認をする、こういう内容の発言であり、しかも女性が男性のいわば性的に下位にある、男性は女性の性に対して上位にある、こういうことを是認する、当然のことであるかのごとき発言であったわけですね。大変なことです、これは。

 そういう点についてはきちっと御認識をされているんでしょうか。そして、そういう意味で、政務次官を集められて会議をなさったという際にもこういうことについてきちっと御説明などがなされているんでしょうか。お聞きしたいと思います。

国務大臣
(青木幹雄君)
 西村前政務次官の発言は、ただ単なる発言じゃなくて、女性に対する暴力を行使したと同じような問題である、そういうふうな認識は私もいたしております。

 私自身は、そういう女性に対する、いわゆる先生が今おっしゃったような、そういうことは私自身一切考えておりませんので、私は女性も男性も一緒だという考えでおりますので、私の認識からしても、先生の認識と同じように、西村発言というものは女性に対する、今の参画法に反する非常に遺憾な行為だ、そういうふうに認識をいたしております。

千葉景子君  やはりこの発言というのは、まだまだ私たちの社会の中に残されている大変女性べっ視の意識とかあるいはまた制度的な欠陥、こういうようなこともあらわしているのではないかというふうに私は思います。そういう意味では、長官おっしゃたように、決して終わった問題ではない、むしろこれからなんだということだと思うんですね。

 具体的に今後長官としては、男女共同参画という大きな課題もともかくとして、このような発言が再発をしてはとんでもないことですけれども、あるいは男女共同参画社会に向けて政府が率先をして進めていかなければいけない、こういう中で、一体この発言などを契機、きっかけにして、どういう具体的な政府としての取り組みをされようとなさっているんでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 政府としては、今後こういう問題が起きないように十分注意をすることは当然でありますが、女性に対する暴力のない社会を目指して一生懸命頑張っていきたい、そういうふうに考えております。
千葉景子君  それはぜひ進めていかなければいけないことだというふうに思います。これについては法的な整備等も含めて必要な問題でもございます。

 具体的には、ぜひそれを進めていただくと同時に、やはり総理を本部長にして、そして政府が一体となって男女共同参画社会を目指していこうという機構になっておるわけですね。そうであれば、例えば定期的に男女共同参画に向けたさまざまな諸施策、あるいはその意味合い、こういうものを政府全体でいわば勉強していただいたりあるいは課題について総合的に取り組んでいく、こういう何か仕組みをつくっていただかなければいけないのではないかと思いますが、それはいかがでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 ただいま先生の言われたとおりだと考えておりまして、政府としても、今後具体的にこれに取り組んでいくのにどういう方法を考えるかということもあわせて十分政府部内で検討して頑張っていきたい、そういうふうに考えております。
総務委一般質疑 2/3
千葉景子君  続長官、長官の御出身の公明党さんは大変男女共同参画という問題にも積極的にお取り組みをくださってきたことだというふうに私も受けとめておりますが、この西村問題、続長官はどうお考えでしょうか。政務次官としては辞職をされたということでもありますけれども、国会議員としての身分はそのままでもございますし、あるいはその後の御発言などもいろいろ取りざたをされております。こういう状況を見ながら、長官としてはどう受けとめておられますか。
国務大臣
(続訓弘君)
 千葉景子委員が冒頭におっしゃいました。きょうは忌憚のない意見を交換しようじゃないか、こんなお話がございました。私も率直に私の意見を申し述べさせていただきます。同時に、千葉議員の意見も私は伺わせていただければと思います。

 まず、この問題につきましては、直ちに浜四津代表が実は公明党の立場で官邸に申し入れられましたことは千葉議員も御承知のとおりだと存じます。事ほどさように、今御指摘のように、人権問題あるいはこの女性べっ視の問題等については公明党としても従来にも増して実は関心を払ったわけであります。

 そういう意味では、総理が、国会の冒頭にこんな発言がございました。「女性べっ視の発言に至りましては、女性の気持ちや人権を踏みにじるものであり、全く論外であります。任命権者として、国民の皆様に心からおわび申し上げます。」と。私は、まさにこの総理の発言のとおりだと私自身も思います。

 したがって、青木官房長官からお話がございましたように、これはこれで終わった問題ではない、これから我々が真剣に取り組むべき課題だと、こんなふうに認識しております。

千葉景子君  さて、この男女共同参画にかかわりましてお尋ねをするんですけれども、この男女共同参画社会を進めるに当たって一つ大きな懸案の問題になっておりますものに、選択的夫婦別姓などを含んだ民法の改正というものがございます。これはもう御承知のとおり、長きにわたりまして議論がなされてきた問題です。法制審から答申が出ましてからもう大分の時間が経過をいたしますが、残念ながら、政府の方からはこれに積極的にお取り組みになる、あるいは国会へ法案などを提案して議論の場に付する、こういう姿勢は一向に見受けられません。

 長官、男女共同参画社会、これから一丸となって積極的に進めるというお話でもございました。これも、女性の自立あるいは女性の人格、こういうものを尊重するという意味では大変大きな問題ではないかというふうに思います。それについて、長官どうでしょう、積極的にお進めになろうという御決意はありますか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 民法改正についてのお尋ねでございますが、選択的夫婦別姓制度の導入等につきましては、婚姻制度や家族のあり方とも関連する非常に重要な問題であると認識をいたしております。ただ、先生御承知のように、国民や各方面の意見が非常に分かれた問題でございますので、やはり国民各層の幅広い意見を聞き、各方面に議論をしていただきながら、政府としてはいずれ決定をしていかなきゃいかぬ問題であると考えております。

 非常に国民の間に男女を問わず意見の分かれた問題でありますので、十分その議論を見守っていくべきであると政府としては考えております。

千葉景子君  いつもそういうお答えを聞くような気がいたします。いずれ、いずれ、いつになったらいずれという時期が来るのでしょうか。

 それと、人権という問題は決して世論で決める問題ではない。少数の意見をきちっと踏まえるということが、本当に人権の尊重であろうというふうに思います。

 続長官、これは公明党さんも議員立法などで提案をされている経過もございます。一緒に私どもも進めさせていただいてきた、こういうお仲間でもあるわけです。今の官房長官の御意見を伺いますと、どうもやろうという気配がない。長官、御自身も進めてこられた立場からどうお考えですか。

国務大臣
(続訓弘君)
 千葉景子議員の質問を受けながら、私も実はかつて同じ仲間として法案の準備をした経緯もございます。ただ、私は閣僚の立場になりましたものですから、かつてのように余り積極的に、はい、やります、というわけにもまいりません。

 というのは、世論調査の結果を見ても、これは八年の世論調査でございますけれども、通称名を使用する、二二・五%、別姓の賛成は三二・五%、別姓の反対が三九・八%。こういう状況を見ますと、政府としては、今せっかくの御質問ではございますけれども、やはり国民世論の動向を見ながらあるべき方向に法案をまとめていくというのが必要ではなかろうかな、重要ではなかろうかなと、こんなふうに認識しております。お許しをいただきたいと思います。

千葉景子君  私に許しを請うていただいても、そうですかというわけにはまいりません。

 というのは、せっかく長官、公明党からも入閣をされまして、ある意味では、それによってこの政権もまた公明党の御意見なども含まれて新しい方向に行くはずでもあります。そうでなければ、なぜ連立政権が組まれたのかわからなくなってしまうわけです。その違いをどうやって調和させていくか、あるいは続長官御自身がお考えになってこられたことをこの政権に生かされなければ、何だ結局は自民党さんにのみ込まれただけか、あるいはやっぱり何とか目当てかな、こういう言われ方しかされないのではないかという気がいたします。

 長官も、閣僚になったら急に世論調査がというお話でございまして、どうですか、基本的にそのお考え方が変わったんですか。

国務大臣
(続訓弘君)
 これとは直接関係ございませんけれども、例の企業献金の問題、私どもは党として徹底的に主張し続けてまいりました。法律どおりに一月一日からこれを実施してほしい、こういう要請をし続けてまいりました。どうでしょうか。きのうの総理の発言で決断をされました。これも、私は、先ほど御指摘のように、私どもが政権の中に入り、そして三党がスクラムを組んで一つの結論を出した、こんなふうに思います。

 本件につきましても、やはり中に入りながら、私どもはこの問題についてお互いにスクラムを組みながらぜひ実現に向けてという主張を続けさせていただきたい、党としては、と思います。それを我々が受けて法案として御提案を申し上げ議論をしていただく、こんなふうに考えております。

千葉景子君  それじゃだめですよ、長官、急に世論調査があれになりましたのでなどと言っては。それはちょっと話に矛盾があるんじゃないですか。それならば、やっぱり政府の中でぜひこれを実現するように長官がいろいろな形で御努力をされる、あるいは党の御意向あるいは国民の声、こういうものを体して積極的に進めていかれるということが必要なんじゃないですか。急に、世論調査ですから、閣僚になりましたら遠慮しますじゃ、何の意味かよくわからなくなります。

 改めて御決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。

国務大臣
(続訓弘君)
 私は、先ほど前例を申し上げました。それは企業献金の問題であります。私は、記者会見のときにも堂々とそのことを主張しました。必ず理解が得られるであろう、また得られるように努力します、こう申し上げました。その結果、先ほど申し上げたような決着がついたと思います。

 したがって、本件の問題につきましても、やはりそういう姿勢でこれからも臨みたい。今、国民世論の動向等を踏まえながら、私どもが千葉議員の御指摘のような動きをすれば必ず理解は得られる、こんなふうに思います。ただし、時間が若干かかるかもしれません。その辺はお許しをいただきたいと思います。

千葉景子君  私どもも、この実現に向けて準備作業を進めさせていただいておりますし、立法として御提起もさせていただきたいという考え方でおります。

 長官、議員立法で提出させていただきましたら、御賛成いただけますね。

国務大臣
(続訓弘君)
 御趣旨のとおりにさせていただきます。
千葉景子君  今の御発言は、私どもがもし議員立法で提案をしたら、続長官は賛成ということで御発言があったと受けとめさせていただきます。そして、政府内で積極的に賛同を得るために頑張っていただける、こういうものだと受けとめさせていただいておきたいと思います。
国務大臣
(続訓弘君)
 私は閣僚の一人ですから。ただし、趣旨には賛成であったとしても、果たして投票行動ができるかどうかは、これは私の選択でやらせていただきます。
千葉景子君  さて、次に官房長官にお尋ねをいたします。

 官房長官というお立場でいろいろお感慨深いところもあろうかと思いますが、藤波元官房長官に対する判決がございまして、有罪が確定をいたしました。これによっていわば官房長官の職務権限というものもある意味では一つ明らかになったということも言えるのではないかというふうに思います。

 この有罪判決などを踏まえて、当時藤波さんは官房長官だったということもございます、官房長官としてその職責を全うする上で、何か御決意あるいは御覚悟はございますでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 藤波元長官の今度の問題については、私も個人的には非常に古い友人、先輩の一人であり、政治家として非常に残念なことだと考えております。

 ただいま藤波元長官の例を挙げられて私の考え方をお尋ねなさいましたが、私も政治家の一人として、自分の職務権限がどういうものであるかということを常日ごろ自覚しながら、絶対にこういうことが今後起きないようにしっかりと私の職務を全うしていきたい、そういうふうに考えております。

千葉景子君  有罪判決を受けまして、藤波氏は自民党を離党されたということでございます。

 ただ、私はやはりそれで済む問題ではない、本来であれば、今の法制下であれば議員を失職すると言ってもよい、そういう事態でございます。しかし、残念ながらこういう状況には至っておりません。辞職をされておられない。そういう中で、私たちがこれにきちっとけじめをつけるのであるとすれば、やはり議員辞職を求めていくということではないかというふうに思っております。

 その点について、確かに党は離党されたということがございますけれども、その罪の重さあるいは現在の法の建前ということから考えて、今の状況をどう考えられますか。やはり議員を辞職する、そういうことできちっとけじめをつけるべきではないかというふうに思いますが、その点についてはどうお考えでしょうか、官房長官。

国務大臣
(青木幹雄君)
 藤波議員は今すぐ辞職をすべきじゃないかということでございますけれども、これはやはり本人の判断、自覚の問題だと思っておりまして、私がこれについてこの段階でコメントをすることは差し控えさせていただきたいと思っております。

 今後、こういうことがないようにするためにおたくの党からも法案が出されているように承知いたしておりまして、そういうことを通じて各党がいろんな意見を闘わす中で今後のそういう問題に対する姿勢は示していかなかきゃいかぬだろう、そういうふうに考えております。

総務委一般質疑 3/3
千葉景子君  続長官、これもやはり公明党にあられましてはこれまで政治倫理、こういうものには大変厳しく対処をされてこられた党であろうというふうに思っております。党のお名前そのものが本当に公明だということでもございます。そういう意味で、続長官のお考えとしてはどう考えておられますでしょうか。
国務大臣
(続訓弘君)
 今、いみじくも公明党のお話をされました。

 公明党の場合は、非常に厳しい倫理規程がございます。したがって、選挙の公認の問題等々に対して今お話しのような事案があれば、直ちに公認はされません。しかし、これは公明党以外の党であります。したがって、他党のことに対して私自身がとやかく申すことではありませんけれども、一般的な話として申し上げれば、やはり政治家の倫理というのは非常に重く受けとめるべきだ、このように思います。同時に、出処進退については御本人がお決めになるテーマだと私は思います。

千葉景子君  ただ、この問題については、衆議院の方では議員の辞職を勧告する決議案が出されており、審議がされようとしているわけです。これについては、残念ながら本会議上程が見送られているということでもございます。それは、もう御承知のとおり、公明党さんも含めまして与党の皆さんの側でこの上程について反対をされておられるということでもございます。

 続長官、やはりこういう国会の意思、これが論議をされるに当たって公明党さんがこの辞職勧告決議案について上程に反対をされているということは、大変私は残念なことであるし、それからこれまでの厳しい倫理をモットーとしてきた党としてこれは矛盾するのではないか、こう思いますが、長官はいかがお考えですか。

国務大臣
(続訓弘君)
 本件につきましては、恐らく党の中でいろいろな議論をされて、そして今もお話しのような状況になったかと存じますけれども、これは党の話でございまして、私は実はその相談にあずかっておりませんので、ここで具体的なコメントができる状況にないことを御理解賜りたいと存じます。
千葉景子君  相談にあずかっていないというお話でございますけれども、やはり党同士が連立を組んで合意をして、そしてその閣僚として長官がおいでになるわけです。全くあずかり知らない無縁なことだということには私はならないだろうというふうに思います。

 しかも、先ほど長官も率直に大変倫理には厳しいんだというお話をされました。私はこの今の態度と、それから倫理に厳しいということとは矛盾をするとしか思えない。改めて長官、どうでしょう、やっぱりこういうことについて一つの政府、あるいは連立とはいえみずからの政治倫理、しかもそれぞれの議員の本当に基本にかかわるようなことでもございます。そういうことについて毅然として対応されるということをお考えになりませんか。

国務大臣
(続訓弘君)
 先ほどの企業献金問題とも関連をいたしますけれども、私どもの党は、今、千葉委員がおっしゃいましたように、政治倫理の問題については大変関心を持ち続けております。したがって、党と党との話し合いの中で恐らくそういう真剣な議論が闘わされると思います。そういう中で三党がスクラムを組んで一定の正しい方向への結論を導き出される、こんな今汗をかいておられる最中だと私は認識しております。したがって、その協議を見守り続けさせていただきたい、こんなふうに思います。
千葉景子君  どうも長官も閣僚になられますと何か大分トーンが弱まってこられまして、大丈夫かいな、そういう気がいたします。

 そういう意味では、もう一つこれもお聞きをしたいんですけれども、いわゆるあっせん利得行為、これを処罰すべきではないかということで、これも国会に法案が提案をされております。実はこのあっせん利得罪、私も提案者の一人になっておりますけれども、提案をするに当たりましては公明党さんの御賛同もいただきまして、共同で提案をさせていただいているところでございます。

 官房長官、先ほど法案が出ておるということにもお触れになられましたけれども、このあっせん利得、藤波元官房長官の問題もございますけれども、やはり厳しく、こういう法律を整備して、そして政治倫理そして国会議員の職務の倫理を確立するということが必要だと思いますが、どうでしょう官房長官、出されている法案にぜひ一緒に賛同をいただきまして成立させていくと、御同意をいただけませんでしょうか。

国務大臣
(青木幹雄君)
 民主党、公明党の皆さんからこういう法案が出されておるということは十分承知をいたしております。しかしながら、この問題はやはり各党間で十分議論をされるべき問題だと考えておりまして、私どもはその議論を踏まえながら対応していきたい、そういうふうに考えております。
千葉景子君  続長官、いかがでしょうか。ついこの間まで御一緒しておりまして、そして賛成者にもなっていただいているのが長官でございました。ぜひこれを成立させるために引き続き一緒に頑張っていきたいというふうに思いますけれども、長官、まさか閣僚になったので遠慮いたします、こういう御意思ではありませんでしょうね。
国務大臣
(続訓弘君)
 千葉委員は自社さ政権の経験がございます。やはり党として、主張がその政権の期間中通った事例とそうでない事例があったかと存じます。しかし、お互いに真剣に議論を闘わされたと思います。

 同じように、私ども本件の問題については、その政権の中で議論を闘わせ、そして今お話しのような方向にまとめたいと存じます。そのことは本会議の席上でも私は申し上げました。与党の枠組み、政党の枠組みが変わりました、しかし、変わったは変わったで、その中でせっかくの法案に対して理解、協力を求めていきます、こういうふうに申し上げました。今の姿勢で、与党三党の中で恐らく協議を懸命に続けられると思いますので、その協議の推移を見守らせていただきたい、このように思います。

千葉景子君  懸命に協議がなされるというお話でございますが、官房長官、協議、一緒にしていただけますか。そして、このような意見に真摯に積極的に耳を傾けて一緒に頑張ろうという御決意はございませんか。
国務大臣
(青木幹雄君)
 先ほどお答えを申し上げたとおりでありまして、各党、皆さんの議論を十分見守って対応したい、そういうふうに考えております。
千葉景子君  どうも話を伺っておりますと、協議を見守って、こういうお話ばかりしか伺えませんが、続長官のお話も伺いますと、どうもせっかくここまでいろいろ積み重ねてこられたものをいま一つ生かしていこうという御姿勢あるいは意欲、こういうものがちょっと伝わってこない。確かに、協議をしてそして合意を形成していくということはわかりますけれども、やはりそれには、続長官も孤軍奮闘かもしれませんけれども、そのリーダーシップをとって、そして閣内あるいは政府内を大きく動かしていこうというくらいの覚悟あるいは迫力が必要なのではないかと思いますけれども、どうですか。どうもきょうのお答えはちょっと遠慮がちになっているようですけれども、それでよろしゅうございますか。
国務大臣
(続訓弘君)
 せっかくのお言葉ではございますけれども、法案を通過させるには数が必要です。例えば、法案を提出するだけではこれは御案内のように実りません。せっかくいい法案であれば、その法案が実際に通る、そして国民の期待にこたえる、そういう私は法案でないとだめだと思います。その意味で、与党三党が汗をかき、そして御党も、そして大勢の党の皆さんの御理解もいただきながら、この法案が成立することを私は願うわけです。

 そういう意味で、与党三党間で汗をかく、これが一番千葉景子議員がおっしゃるような趣旨にも沿う、このように私は確信しておりますので、そういう汗をかかせていただきたい。同時に、三党がこの汗をかかれます、それを見守らせていただきたい、こんなふうに申し上げているわけでございますので、そのことを御理解を賜りたいと存じます。

千葉景子君  議論はまた今後もたび重ねてあろうかというふうに思いますので、引き続きやらせていただきたいというふうに思います。

 時間があともうわずかなので、一点お聞きをして終わりたいというふうに思います。

 情報公開法が成立をいたしまして、今さまざま政省令の整備などがなされておるところであろうかというふうに思います。実はこれにつきましては、パブリックコメントの手続をとられるというこれまでお話も伺っておりますが、その手続がまだとられておらないように思います。今後の手続の進み方、そしてパブリックコメント、やはり手続をとる以上はそれをきちっと生かしていく、こういうことが必要であろうというふうに思いますが、見通しについてお聞かせいただけませんでしょうか。

国務大臣
(続訓弘君)
 本来の意味のパブリックコメントは、例の規制の問題だとか規制の改廃の問題だとか、そういうときにこのパブリックコメントをやるということになっておりますけれども、今御指摘のパブリックコメントは実はそれに準じて私どもが総務庁で実施しようとするものでございます。

 確かに、報道機関の中では近々それが行われるであろう、こういう報道がなされておりましたけれども、私はせっかく総務庁がパブリックコメントに準じて、今の手数料の問題だとかそういうものを国民の皆様に訴えるとするならば、ちゃんとした成案を得て発表させていただきたい、こんなふうに思いまして、ただいま私のところでけんけんがくがくの議論をさせていただいております。

 近々発表させていただきたいと存じますけれども、その発表にはいろんな工夫をして、なるほど政府はいいことをやったな、これがパブリックコメントだなと思われるようなパブリックコメントをやらせていただきたい、こんなふうに今準備中でございます。どうぞ御期待をしてお待ちいただきたいと存じます。

千葉景子君  それだけ期待のできるものであれば大変結構だというふうに思いますので、それを裏切らないようなものにしていただきたい。そして、情報公開制度のそもそもの趣旨からいっても、やはり幅広くきちっとした国民の意見をそれを通じて取り込んでいくということが大変重要なことであろうというふうに思いますので、その意見を十分盛り込んでいくということも含めて再度御決意を伺って、質問を終わりたいと思います。
国務大臣
(続訓弘君)
 せっかくの千葉景子議員の御提案も含めた御質問でございました。私も必ずそういう国民の期待にこたえられるような情報公開制度にしたい、こんなふうに思います。

 したがいまして、いろんな案を出して、しかも一月ぐらい国民の皆様に我々が投げかける、そしていろんな多種多様の意見を吸い上げる、そして最終的に閣議にお諮りして決定していただく、そういうつもりでおります。

 その準備は恐らく年内にできると思います。近々のうちにできると思いますけれども、せっかく私どもが各省に先駆けてやるパブリックコメントであるがゆえに今お話を申し上げたようにちゃんとしたものにしたい、そういう準備中でございます。御理解を賜ります。

千葉景子君  終わります。


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