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国会だより 第 37 号


2003年新春号 ちば景子国会だよりweb 第37号 p.1 p.2 p.3 p.4

見て 聞いて 触れて
政策課題は現場の中に

人権は21世紀の重要課題

刑務所で何が起こっているのか

共生社会の構築に関する実情調査
参院議員団の一員として
アメリカ、カナダ両国を訪問(9月)
刑務官による集団暴行で受刑者2名の死傷が明らかになった名古屋刑務所。報道等によりご存じのところだと思いますが、そのなかで「保護房」「皮手錠」という耳慣れぬ言葉に驚かれた方もおいでではないでしょうか。喬正施設はその性格上、外部から隔絶されており、内部で起きる事態はどうしても密室の出来事として監視の目が行き届かなぬことが多いのです。しかし、刑罰の執行だからといって、受刑者の人権が否定されるわけではなく、このような人権侵害を許してはなりません。

12月1日、野党議員による名古屋刑務所の調査が行われ、ちば景子議員もそのまとめ役として参加し、保護房・皮手錠を直接見聞するなどの成果をあげ、問題点の整理に努めているところです。その中でも皮手錠は「手錠」との名前はついてますが、実質は、国際法上使用が禁止されている「枷(かせ)」と言うべきもので、これで両手を固定されると、食事も用便も不可能な状態を強いられます。まさに、人間の基本的尊厳を奪い去るもので、皮手錠で窓も備品もない保護房に収容されることは想像を絶するものと言えます。

喬正施設の過剰収容解消とともに、人権侵害を防止するための適切な政策を提起していきたいと思います。

調査のテーマは、障害者の権利・政策、児童虐待およびドメスティック・バイオレンス(DV)の現状と防止のための取り組みというものです。アメリカはカルフォルニア州を、カナダはブリティッシュ・コロンビア州(主にヴァンクーバー)を訪問し、行政機関、司法機関、NGO、研究機関等を視察、関係者からの説明を聴取したうえ、活発な意見交換を行いました。

調査によって得られた成果のいくつかを……。

  • 共生社会の構築にはNGOの活動が不可欠だということです。わが国においても近年、NGOの活動が定着し、評価されるようになりましたが、その力が十分に社会に生かされているでしょうか。障害者の権利確立、児童虐待の救済、DV被害への対応などで、アメリカではNGOが重要な役割りを果たしていました。市民が担う共生社会です。
     ただし、カナダのブリティッシュ・コロンビア州では、2001年5月の政権交代により、新政権が財政の健全化や経済の再活性化を掲げて社会サービスの財源を削減しており、その代りとしてNGO活動が奨励されたり、家庭重視の政策がとられているようにも感じました。もしそうだとすれば問題です。わが国は大丈夫でしょうか。

  • 児童虐待やDVのために特徴あるシステムが設けられていることも注目です。例えば、カルフォルニア(ロス・アンジェルス)には、児童虐待事件を専門に扱う裁判所が設けられています。外観や設備はまるで幼稚園のようでした。また同じくロスには、DVを専門に扱う法廷があります。これら日本でも参考にできそうです。

2003年新春号 ちば景子国会だよりweb 第37号 p.1 p.2 p.3 p.4


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